夫婦でうつ病 それでも笑う

二児の母 夫婦でうつ病 壁に体当たり、跳ね返りながら不器用に生きてます

うつ病から引き上げてくれる 忘れていた幼少の「わたし」

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おはようございます。

最近うつ病に少し回復の兆しが見えてきました。

休養と時間と共に回復するのは以前から感じていたのですが、

ここ最近、これが理由だな。と思うものがいくつかあります。



そのうちの一つが幼少の頃の素の自分です。


私はゼネコンの建築士という仕事柄、正確性、慎重さ、法遵守等、気を張る仕事をしていました。

大量の業務を効率的に回す司令塔の様な業務が多く、

少しのミスが多大な金額につながることもしばしば。



ただ、本来の私は自由を好み枠をはみ出した発想が得意で、正確な事は苦手。


しかし仕事としては苦手とする部分を突き詰めなければいけません。


入社当初は違和感を感じたものの「社会人とはそういうもの。苦労してお金を頂くのだ」と蓋をし、

見ない様にしていると、次第に違和感の存在を忘れていました。



しかし、うつ病を発症して、少しエネルギーが溜まってきた頃からカウンセリングをして貰い、

自分というものを探していると、とあるきっかけで色彩の世界に再び出会いました。

そこからは本を買い漁って、メイクや、画用紙、布で実験をし、また書籍を読んで、

時間が足りないと思うほどエネルギーが出てきました。


「好き」という感情です。

会社に求められるわけでもなく、お金儲けのためでもなく、私が好きだからもっと知りたかったのです。


そして昨日投稿した絵を書きました。

しっかり描くのは15年振り位。

昔から絵が好きだった事は自覚していたため、うつ病の症状が出た時に効果があるかなと思い、描いてみましたが、疲れてしまって続きませんでした。

それはおそらく「うつ病を治すための作業」として絵を描いたからかもしれません。


しかし、今回は個性って素晴らしい。それぞれの魅力が綺麗。という思いを表したくて、

描きたいという気持ちのみで描きました。

下絵を描くのも楽しかったのですが、色をのせたときの嬉しさ。



そしてふと思いました。色彩検定を10年以上前に取ったんですが、その時、私は勉強が楽しくて仕方ありませんでした。

建築に及ぼす色の効果等の授業も好きで、今でも容易に思い出すことが出来ます。

「私、色が大好きだったっけ」

そう思うと私の中でガチガチに固められていた「わたし」がじわわと喜ぶ感じがします。


自由な発想が好き。絵が好き。人が好き。色が好き。

幼少のときの、本来の自分を久々に確認しました。

その頃から私の胸の痛みはあまり出なくなり、代わりに、何か自分にとって良いことがあると喜ぶようなじわわとあったかいものを出す様になりました。


実は昨日投稿した様な絵は、少し恥ずかしくて隠してきたものでもありました。

色は建築に関係しますが、ゼネコンという職業はどちらかというと合理性重視なので、

それよりももっと勉強するべきことがたくさん課題として常に乗せられています。

なので、時間に限りがある生活の中では「不要なもの」として切り捨てていました。


しかし、うつ病になり、暗闇の穴でもがいてる時、

明るい太陽の光が差す場所へ引き上げてくれたのは、幼少のときの自分。

大好きな色彩と絵の世界でした。

「不要なもの」と閉じ込めていたのに。。。


それがわかってくると、嬉しい様な、溶ける様な、不思議な感覚になりました。



そして私の視界に入る、大好きな工作を夢中で楽しむ娘。


その行為が将来の仕事に直接繋がるかはわかりません。
お金を生まないかもしれないし、グラフや数値で表されるものではないかもしれません。


でも、生きていく中で、その行為、感情がとても大事だと私は実感しています。